太夫・三味線・人形遣い
太夫(たゆう)
太夫は義太夫節で物語を語り、登場人物の言葉、動作、心情などを表現します。見台(けんだい)に乗せた床本(ゆかほん)という台本を読んでいきますが、ただ読むのではなく、人形の所作に合わせて太夫自身が声や顔の表情、身振り手振りまで交えて、全身で人形に魂を吹き込んでいきます。声の高さや調子を変えて、男役、女役も演じ分けます。太夫の語りは、芝居全体の雰囲気を演出する重要な役目を担っています。従来は、太夫が一座の責任者を務めました。 太夫
 
三味線
三味線がなければ人形浄瑠璃は生まれなかったとさえ言われることがあります。三味線には大小があり、人形浄瑠璃には太棹(ふとざお)と呼ばれる大きな三味線が使われます。太夫の語りに合わせた伴奏の役目だけでなく、人形の動きをリードしたり、その場の情感を巧みに表現し、観客の心をとらえます。低く重厚な音色を奏で、芝居のクライマックスでは激しいバチさばきで盛り上げます。 三味線
 
人形遣い
主要な登場人物の人形は3人の人形遣いが担当します。それだけに3人の息が合わなければ観客を魅了する人形の動きにはなりません。各分担は人形の首、表情、右手を操作する「主遣い(おもづかい)」、左腕を操作する「左遣い」、人形の足元にかがみこんで足を操作する「足遣い」です。主遣いは他の2人の人形遣いより高い位置で操作するため舞台下駄をはき、紋付き袴姿ですが、細かい感情表現を出す場合は黒頭巾と黒衣に身を包みます。足10年、左10年、主遣いになるには20年以上の修行を要すると言われます。 人形遣い
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